国民年金基金について
1, はじめに
国民年金基金制度とは、国民年金とセットで自営業者など国民年金の第1号被保険者の老後の所得保障の役割を担うものです。
2, 掛金について
・掛金の上限は、iDeCoと合わせて月額68,000円です。
・掛金は、全額が所得控除の対象となり、所得税や住民税が軽減されます。
・加入は口数制で年金額や給付の型はご自分で選択できます。
※加入口数について、1口の年金月額基本料は加入時の年齢によって変わります。
・年金のタイプは7つ
①終身年金A型(65歳~一生涯受取+15年間保証あり)
②終身年金B型(65歳~一生涯受取+保証期間なし)
③確定年金Ⅰ型(65歳~80歳受取 15年間保証)
④確定年金Ⅱ型(65歳~75歳受取 10年間保証)
⑤確定年金Ⅲ型(60歳~75歳受取 15年間保証)
⑥確定年金Ⅳ型(60歳~70歳受取 10年間保証)
⑦確定年金Ⅴ型(60歳~65歳受取 5年間保証)
※1口目は、終身年金A型、B型のいずれかを選択します。
※①終身年金A型は、年金受給前または保証期間中に亡くなられた場合、遺族の方に一時金が支給されます。
※1口目は、途中で減額することや型を変更(A型からB型、B型からA型)することはできませんが、口数単位で掛金額を変更(増口、減口)することができます。
3, 年金受給額について
年金受給額は、年金月額基本額 × 口数です。
※年金月額基本額は加入時の年齢によって変わります。
(例)36歳の方が、終身年金A型に10口掛ける場合
● 毎月の掛金:40,560円(60歳まで払込11,681,280円)
● 年金月額基本料:60,000円(65歳~85歳受取14,400,000円)
※終身年金A型は15年保証があり、年金受給前または保証期間中に亡くなられた場合、遺族の方に一時金10,800,000円が支給されます。
4, 加入資格の喪失
国民年金基金への加入は任意ですが、加入後は途中で任意に脱退はできません。
次のいずれかに該当したときに加入資格を喪失します。
60歳(国民年金に任意加入されている場合は65歳)になったとき
国民年金の第1号被保険者でなくなったとき(厚生年金の被保険者となる等)
国民年金の保険料を免除(一部免除・学生納付特例・納付猶予を含む)されたとき※
農業者年金の被保険者になったとき
加入者本人が死亡した場合
※個人事業の方が法人成りされた時は、加入資格の喪失となります。
※加入資格を喪失した場合、基金に支払った掛金は途中で引き出すことはできませんが、基金または連合会から、将来年金として支給されます。
5, 最後に
iDeCoと国民年金基金どちらに加入しようか迷われている方は少なからずいらっしゃるようです。所得控除は将来確実な額を受給可能な国民年金基金にして、資産の運用はNISAや積立NISAを試されても良いかもしれません。
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