医療機関が「Googleビジネスプロフィール」をきちんと管理すべき理由
Contents
1.Googleビジネスプロフィールとは?
Googleビジネスプロフィールをご存じでしょうか。
「Googleマイビジネス」という名称から、2021年11月に名称が変更になりましたので、Googleマイビジネスであれば知っているという方も多いかもしれません。
これは、Google検索やGoogleマップ上に、ローカルビジネス(医院やクリニック)の正しい情報を表示できるようにするためのサービスです。
例えば「博多区 内科」など、地域名+診療科目 で検索したとき、Google検索結果にGoogleマップとともに医療機関がいくつかリストアップされ、いずれかの医療機関をクリックすると、その医療機関のビジネス情報が表示されます。
ビジネス情報とは、医療機関名、所在地、曜日ごとの営業時間、電話番号、WebサイトURL、施設の写真、クチコミ情報 などがそれにあたります。
地域名+診療科目 などの検索キーワードではなく、「指名検索」といって、医療機関名を直接検索キーワードとして検索された際も、検索結果にこのビジネス情報が表示される仕組みになっていますが、これらの情報はGoogleが様々な方法で自動収集した情報を元に作成されたものなので、情報が古く間違っていたり、情報が少ししか掲載されていなかったりすることも多々あります。
2.誤った情報のまま放置しているとどうなるのか?
自院の掲載情報を古いまま、少ない情報のまま放置していると、検索した方(患者さんや見込み患者の方)に医院の正しい情報が案内されず、患者さんの来院チャンスを減らすことにつながります。
ですので、医療機関側がこの情報の管理権限を取得してきちんと管理しておく必要があります。Googleマイビジネスの情報にクチコミや評価も勝手に付いていきますので、絶対に放置せずにきちんと管理していきましょう。
3.管理者権限を取得するにはどうすればよいか
では、管理者権限を取得するにはどうすればよいのでしょうか。
簡単に流れを説明していきます。まず、前提としてGoogleアカウントが必要になってきますのでお持ちでない場合は作成しておきましょう。
その後、医院名で検索してGoogleビジネスプロフィールの情報が表示されると、そこに「このビジネスのオーナーですか?」というリンクが出るかと思います。ここをクリックすると、そこからオーナーの申請ができます。
本当にそのユーザーが医療機関のオーナーかどうかをGoogleが判断するために、①「電話による確認」と②「ハガキによる確認」という方法があります。
①電話による確認
電話による確認を選ぶと、医院の電話番号宛にGooogleからすぐに電話があり、電話口でロボットが6桁の数字を読み上げるので、それをGoogleビジネスプロフィールの画面に入力するとその場でオーナー確認が完了します。
②ハガキによる確認
ハガキによる確認を選ぶと、2週間程度でビジネス情報として登録した住所のほうにGoogleからハガキが送られ、そこに6桁の数字が書かれてあります。それをGoogleビジネスプロフィールの画面に入力すれば、オーナー確認が完了です。
4.医院の情報を掲載する上で注意すること
オーナーになると、営業時間、ウェブサイトのURL、所在地などのビジネス情報を更新することができるようになりますので、正しい情報を不足なく掲載するようにしましょう。
写真も掲載することができるのですが、見た人が来院したくなるように明るくて清潔な印象を与えることができる魅力的な写真を掲載してください。ご自身で撮影するのが苦手な場合は、プロにお願いするか写真が得意なスタッフ・知人にお願いして撮影してもらいましょう。そして、掲載する枚数も、外観、待合室、診療室、各種設備など必ず複数枚掲載して充実させるようにしてください。
5.クチコミへの対応
最後に、クチコミについてです。クチコミについてはできるだけ返信をするようにしましょう。
オーナー確認がとれると、オーナーからの返信が書き込めるようになります。毎回クチコミに対して丁寧に返信をしている医療機関は、閲覧者に「誠実な対応をしてくれる医療機関」というイメージを与えることができます。
また、どんな医療機関でもネガティブなクチコミを書かれることがどうしても出てきます。
ネガティブなコメントは、その医療機関のイメージを損ねますが、クチコミに対して毎回丁寧な返信をしていると、ネガティブコメントによるイメージダウンを緩和することもできます。
さらに、クチコミが多いことは、先に述べたGoogleマップ上にリストアップされる際の掲載順位にも好影響を与えると言われています。コメントはまめに返すほうが良いでしょう。
6.悪質なクチコミへの対応はどうすればよいか
しばしば医療機関の方からネガティブなクチコミを削除したいというご相談があります。単なる個人の感想や事実の場合は削除の対象になりにくいですが、Googleの利用規約違反となる、虚偽のクチコミや全く関連のないクチコミ、違法なクチコミ、中傷や屈辱的な表現のあるようなクチコミなどは削除の対象となりやすいものになりますので、Googleに削除依頼の申請をするようにしてください。
Googleビジネスプロフィールのオーナー確認がとれると、オーナーとして削除依頼の申請が可能です。Googleビジネスプロフィールマネージャの画面から、クチコミのページにいって、「不適切なクチコミとして報告」というメニューが選べますので、そこから必要事項を記入すれば申請可能です。
もちろん削除されるかどうかはGoogle次第ですが、先に述べたGoogleの利用規約違反に該当するようなクチコミはきちんと削除依頼を出すようにして、正しい情報を患者さんに知ってもらえるように情報を整備していきましょう。
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