法人化したら、スタッフは厚生年金になりますか?医師国保(歯科医師国保)は脱退して社会保険(健康保険)になりますか?
1,はじめに
周知の通り、今回のケースでは、法人化に伴い、
「年金部分が国民年金か厚生年金か?」
「健康保険が、国民健康保険か医師国保(歯科医師国保)か社会保険(健康保険)か」
に大きく分かれると考えられます。
まず、「法人化したらスタッフは厚生年金になりますか?」のご質問に対する回答ですが、
こちらは強制的に厚生年金に加入になります。
次の「医師国保(歯科医師国保)は脱退して社会保険(健康保険)になりますか?」についてですが、
こちらは法人化のタイミングで、医師国保(歯科医師国保)を継続するか、社会保険(健康保険)になられるか
選択する事になります。
個人事業の際に医師国保(歯科医師国保)ではなく、国民健康保険だった場合、強制的に社会保険(健康保険)になります。
2,実例
年金については、上記からご理解いただけたと思います。
健康保険についても医師国保(歯科医師国保)ではなく通常の国民健康保険の場合、
強制的に社会保険(健康保険)になる事もご理解いただけたと思います。
以上をまとめますと、以下の通りになります。
法人化において、医師国保(歯科医師国保)を継続する場合ですが、こちらは条件がございます。
通常は法人化しますと強制的に社会保険が適用となるのですが、
健康保険においては「健康保険被保険者適用除外承認申請」をして年金事務所に承認されますと、
医師国保(歯科医師国保)を継続する事が可能になります。
3, 補足
法人化に伴い、役員(特に理事長先生とご家族)の方は医師国保(歯科医師国保)を継続されるケースが多いです。
最近では、スタッフさんに関しては、先生方のご厚意・求人上、良い人材を集めたい事から、健康保険を選択されるケースが増加しております。
個人事業の場合でも、スタッフさんに対して任意で社会保険に加入するケースも増加してきております。
(事業主・専従者は対象外、常勤職員が5名に達した時点で社会保険の強制加入となります)
その他、医師国保(歯科医師国保)の継続につきましては、条件によっては継続ができない場合がありますので、
ご担当の社会保険労務士まで確認して頂く事をお薦めいたします。
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