株で儲かったらどのくらい税金がかかるの?確定申告は必要?
1.はじめに
コロナ禍で不安定な情勢が続く中、将来的な人生設計やマネープランを見直され、新たに投資を始められた先生も多いのでは無いでしょうか。今回は、株式投資を行った場合にかかる税金について基本的な項目をご紹介していきます。
2.どんな時に税金がかかるの?
上場株式などの配当金を受け取った時、上場株式を売却して利益が出た場合に税金がかかります。
配当金、譲渡益(上場株式を売却して出た利益)ともに税率20.315%が課税されます。配当金については、確定申告をして総合課税を選択すると所得に応じた税率で課税することも可能です。
3.確定申告は必須か?
原則として確定申告が必要ですが、どのような口座で取り引きしたかによって手続きが異なります。証券口座を開設する際に、「特定口座」の「源泉徴収あり」のコースを選択すると基本的には確定申告をしなくても済みます。
「特定口座」とは、金融機関が投資家に代わって保有する投資商品の譲渡損益を計算して「年間取引報告書」を作成してくれる口座です。更に、この「特定口座」の「源泉徴収あり」のコースを選択しておけば、譲渡益に対する税金を差し引いてもらうことが出来ます。この時点で上場株式等の売却の儲けに対しての納税は完了しているので確定申告が必要なくなる、というわけです。
「特定口座」でも「源泉徴収なし」のコースを選択した場合は、税金を差し引かれていないため、確定申告をして納税をする必要があります。
4.損をした場合は?
株取引で損失が出た場合は、「譲渡損失の繰越控除」を行うことが出来ます。これは、損失額を翌年以降3年間繰り越して、翌年以降に出た上場株式の譲渡益や配当所得と相殺できる制度です。ただし、この制度を利用するためには、損失が出た年に確定申告をする必要があります。「今年の株取引は赤字だったから税金はかからないよね」と申告をせずにいると翌年以降の利益にはそのまま税金がかかってしまうのでご注意下さい。
5.税金がかからない方法は無いの?
NISA口座を利用することで、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる配当金や譲渡益等が非課税になる制度があります。
非課税投資枠は、一般NISAが毎年120万円、積立NISAが毎年40万円となっています。
NISAについての詳細は下記のコラムをご参照下さい。
「資産運用 NISAについて」
https://www.upp-medical.com/column/clinic-management/1695/
今回は株式投資に関する基本的な確定申告のルールについてご説明しました。もっと詳細を知りたい、資産運用について相談がしたい、という場合はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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