こんなものにも保険が!多様化する「少額短期保険(ミニ保険)」
Contents
1.はじめに
少額な保険料で、多様なニーズに対応する「少額短期保険(ミニ保険)」をご存知でしょうか?
コロナ禍では、結婚式や旅行のキャンセル費用補償といった商品に注目が集まっているようです。他にも「弁護士保険」や「ペット保険」「いじめ保険」等色々な種類の保険が出ています。
今回は、少額短期保険について解説致します。
2.少額短期保険とは?
少額短期保険とは、一定の事業規模の範囲内において、下記の3つの条件を全て満たすもののことをいいます。
1)保険金額が少額
保険の区分に応じて1被保険者について引受ける保険金額の上限が設けられています。
①死亡保険:300万円以下
②医療保険(傷害疾病保険):80万円以下
③疾病等を原因とする重度障害保険:300万円以下
④傷害を原因とする特定重度障害保険:600万円以下
⑤傷害死亡保険:300万円以下(調整規定付傷害死亡保険は600万円以下)
⑥損害保険:1,000万円以下
⑦低発生率保険:1,000万円以下
※①~⑥の保険金額の合計額は1,000万円が上限となります。
2)保険期間が1年以内(第2分野の保険については2年以内)
※第2分野の保険とは、偶然の事故による損害について保険金が支払われる損害保険のことで、自動車保険、火災保険、海上保険、賠償責任保険等です。
3)保障性の商品のみ
死亡や病気など、万一の時の保障だけを得られる保険です。
解約返還金がなく、保険期間満了時や解約時にお金を受け取ることはできません。
3.メリットとデメリット
メリット
1.通常の保険商品ではカバーできないようなニーズに対応できる
2.保険料を安く抑えられる
3.短期間だけ補償が必要な場合に便利
4.既に加入している保険を補完する方法として使える
デメリット
1.年末調整、確定申告時の生命保険料控除の対象外(控除証明書の発行もありません)
2.保険期間が短い
3.保険金額の上限が低い
4.保険料は掛け捨てのみ
4.商品の種類
商品種類
・家財賠償責任保険
・店舗賠償責任保険
・家財費用保険(老人ホームの個室用や持ち家の近隣トラブル法律相談費用等)
・医療保険(糖尿病専用や歯周病保障付、妊娠保険等)
・ペット保険
・自転車傷害賠償責任保険
・自転車盗難保険
・男を守る弁護士保険(痴漢冤罪・被害ヘルプコール、弁護士無料相談が付いた弁護士保険)
・大家の保険(孤独死や自殺、火災等様々な事故から賃貸物件の大家様を守る家賃補償保険)
・ストーカー保険(ストーカー対策費用に特化した保険)
・結婚式キャンセル費用補償保険
・レスキュー費用保険(野外活動(海での活動を除く)中に遭難事故に遭った際、捜索・救助に要した費用を填補する保険)
・チケット保険(イベント観覧、参加等が出来なかった場合にチケット代金を補償する保険等)
・認知症保険(認知症の方が起した事故や損害を補償する賠償責任保険)
・1日ケガ保険(旅行・出張・レジャー等に対応)等
5.最後に
様々な種類の保険がありますので、今まで見落としていたリスクに気付くことがあるかもしれません。
既に契約されている保険と組み合わせることで、不測の事態に備えることができると思われます。
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