院長先生がライフプランを作成したほうが良い理由
Contents
1.はじめに
医院を経営する中で、院長先生は様々な大きな決断に迫られます。そして、その決断はその後のプライベートに大きく影響を及ぼします。また逆もしかりで、プライベートの決断も医院経営に大きな影響を及ぼします。
医院経営に関しては、事業計画を作成することで長期的な視点での判断をしていると思いますが、プライベートに関してはいかがでしょうか?
「そろそろ家を建てたいと思っていますが、どれぐらいお金をかけても大丈夫ですか?」、「子どもが私立大学への進学を考えているのですが、大丈夫ですか?」
普段院長先生方とお話するなかでこういった相談を受けることがしばしばあります。社会情勢は年々厳しくなる中、大きなお金を動かす際に不安になるのは当然のことだと思います。将来に対する漠然とした不安と向き合うのであれば、ライフプランの作成をお勧めします。
2.長期的展望の必要性
開業当初は小さかったお子さんも大きくなるとともにお金がかかるようになります。その一方で新しかった医院の建物や医療機器は年々古くなって行きます。そのため医院のリニューアルとお子さんの大学進学時期が重なり、お金がかかるがどのようにしたら良いだろうとの相談を受けることがあります。
進学を優先した場合、医院のリニューアルは先延ばしにせざるを得なくなるかもしれません。考えたくもありませんが、このような状況で折り悪く近隣に新しいクリニックが開業したと想像してみて下さい。自院にとってあまり良い想像はできないのではないでしょうか?
もし、開業当初より10~15年後のプライベートの生活のイメージができていたら、時間をかけてお金を準備し、このような状況を回避することも可能になります。
3.ライフプラン作成のメリット
①将来かかるであろうお金の把握と準備をすることができる
人生の3大支出と言われる「住宅費」、「教育費」、「老後費」を把握することで今後、ご自身がどのような生活を送ることができるのかをイメージをすることができます。また、早期に把握することによりお金の準備を考えるきっかけになります。
②必要な保障額(保険金)の把握
経営者である先生にもしものことがあった場合、家族の生活は暗転してしまいます。
先生にもしものことがあった場合でも、その後の家族の生活を守るためにどれぐらいの保障(保険金)を家族に残すべきかが明確になります。
③今後の医院経営を考えるきっかけになる
ライフプランを作成した結果、プライベートで今後より多くのお金が必要になるようであれば、現在の医院経営を再度見直してみた方が良いかもしれません。まだ規模の拡大ができるのであれば良いですが、規模の拡大が難しいようであれば、それに合わせてプライベートのライフプランの見直しをせざるを得ないかもしれません。
4.最後に
ライフプランを作成することで、場合によっては将来に対する不安が大きくなるかもしれません。しかし、10年後、15年後にそれに気付いても時間は戻すことはできません。早めに今後のリスクに気付くことができれば、時間を味方にして対策を打つことも可能になります。「あの時にこうしておけば良かった」と思うことがないよう一度ご自身のライフプランを作成してみることをお勧めします。
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