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2024/08/22

住宅ローンの変動金利の5年ルールと125%ルールを解説!

1.はじめに

昨今の日銀0.25%の利上げを決定、今後は1%まで上げていくとの考えを示唆した事により、住宅ローンの変動金利が上昇するのではないかとご不安を感じている方もいらっしゃるのではないか思われます。ある住宅ローンの調査によりますと、2023年4月時点で、変動金利がおおよそ全体の7割、3年・5年・10年等の選択型の固定金利がおおよそ全体の2割、全期間固定金利型はおおよそ全体の1割というのが現状でございます。そういった背景もあり、今回は変動金利及び5年ルールと125%ルールについて、考察していきたいと思います。

2.そもそも変動金利とは?

一般的に固定金利より利率が低いケースが多く、結果として毎月の返済額を軽減出来る事が可能となる事が多いです。また多くの金融機関の場合、半年ごとに金利の見直しが行われます。金利が継続となれば問題ないのですが、仮に金利が上昇した場合、毎月の住宅ローンの返済額も上昇します。そこで多くの金融機関が採用しているのが、「5年ルール」と「125%ルール」です。

具体的に解説!

金利が上昇しても5年間は毎月の返済額は変わらないというのが「5年ルール」です。
更に5年経過後、6年目からの毎月の返済額は従来の返済額の125%の金額までしか上げる事が出来ないというのが「125%ルール」です。

メリット及びデメリット

上記の通り、多くの金融機関の住宅ローンには5年ルールがあるため、金利が上昇してもすぐには返済額が変わりませんし、6年目以降も125%までしか返済額が上がりません。お子様の塾代や学費等で、しばらく毎月の住宅ローンの返済額を増やすことが難しい場合でも、5年間の猶予があるのでその間に収支の改善をする事が可能となります。ただし、5年ルールや125%ルールで毎月の返済額が変わらなかったとしても返済期間中に完済する義務は免れられません。仮に上昇した金利によって生じた未返済分は、契約の終盤に返済を求められるので、想定以上の返済額が生じてしまう恐れがございます。5年ルール、125%ルールは返済額の急激な変化を抑制するための仕組みであり、総返済額を減らす仕組みではございませんのでデメリットがある事も忘れてはいけないと思われます。

3.最後に

 
資金的にも余裕がある場合、繰り上げ返済をする事も一つの方法かもしれません。いずれにせよ、ご心配を感じる場合は、お取引先の金融機関に相談される事をおすすめいたします。


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