インボイス制度 クレジットカード決済時の注意点

1.はじめに

インボイス制度が始まって１年が経過しました。
消費税の申告を行う際には、取引先がインボイスの登録をしているかどうかで、自社が納付すべき消費税に影響します（自社が本則課税の場合）。
今回はクレジットカード決済をする上での取り扱いについて説明します。

　

2.実店舗とＷｅｂ取引の注意点

①実店舗でのカード決済

クレジットカードでの決済はカード会社よりカード利用明細書が発行（現在はＷｅｂ取得が主流）されますが、明細書はインボイスとして認められません。
カード明細は利用日・利用店舗・金額だけしか記載されていないため、内容や消費税額が記載されていないためです。
実店舗でカード決済された場合は、レシートをもらえますので保管して下さい。

　

②Ｗｅｂ上でのカード決済

現在は手軽にインターネットショッピングが利用出来ますが、こちらは利用店舗により対応が異なっています。
多くの店舗は決済完了後に領収書をダウンロード出来るようになっています。
この領収書がインボイスとなりますので、必ず保管して下さい。

Ｗｅｂ上で閲覧期限が設定されていない場合は、利用後すぐにダウンロードしなくても大丈夫ですが、期限が設定されている場合は指定された期間後にはダウンロード（もしくは閲覧）出来なくなる可能性がありますので、出来るだけ早めにダウンロードして保存しておきましょう。

　

3.さいごに

最近ではキャッシュレス決済が利用できる店舗も多くなり、現金での支払いが少ないという方も多いと思います。クレジットカードでの決済が多い方は特に注意をしていただければと思います。
また、当初より制度改正も行われていますので、国税庁のホームページに最新情報が記載されていますのでご確認下さい。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice.htm

Tweet