Windows10 のサポート終了間近…あなたの医院は大丈夫?
1.はじめに
かねてより話題となっていたWindows10 の公式サポートが、2025年10月14日に終了します。
Windows10 が世に出て約10年、個人・法人問わず広く利用されてきましたが、このたびのサポート終了に伴いセキュリティパッチが提供されなくなり、外部からの攻撃に脆弱な状態になってしまいます。
近年、医療機関でもランサムウェアやデータ漏洩といったサイバー攻撃の被害が出ているというニュースを耳にした方も多いでしょう。
こうした脅威からクリニックを守るためには、セキュリティが確保されている「今のうち」にWindows11への移行を進める必要があります。
本記事ではクリニックがスムーズに移行を進めるための準備についてご案内します。
2.サポート終了に伴うリスク
これまで定期的に提供されてきた最新のセキュリティ対策が配布されなくなることで、外部からの攻撃を防ぎきれなくなります。 もしサイバー攻撃を受け営業停止してしまえば、損失はかなりのものになる恐れがあります。
また、古いOS を使い続けることで電子カルテシステムや周辺システムのアップデートに対応できず、連携できなくなったり、保証対象外だ、とトラブル時のサポートが受けられなくなることも考えられます。
3.クリニックで取り組むべきこと
まずはじめに行うのは、医院内にどのくらい入れ替え対象のPC があるか把握することです。
– 事務処理を行うPC
– CT やレントゲンに繋がるPC
– 電子カルテ用のPC
などでWindows が動いているものを探しましょう。
台数が判明したら、導入元のメーカーや企業様へ入れ替え要否の相談をご検討ください。
もしお使いのWindows10 が最近購入したものであれば、無償でアップグレード可能な場合もあります。ソフトウェアの対応有無の確認が必要なケースがありますので、こちらも実施前に導入元へのご相談をお勧めいたします。
4.コスト削減のヒント
入れ替えが必要なのは理解した、でもそこまで一気に予算を割けない…というケースも多々あるかと思います。
– 既存のPCがWindows11 に無償アップグレードできるか確認し、そもそもの入れ替え台数を減らす
– 5年程度のリースにすることでまとまった支出を減らす
– 重要なデータが入っていたり、無くせないPCを優先的に入れ替える
こうした方法で一括での支出を抑えることが可能です。
また、推奨はいたしませんが、インターネットに繋がらない完全にオフラインのPCであれば、多少の猶予を持って入れ替えることも出来るでしょう。
5.終わりに
「まだ来年でしょう?もう少し先でも大丈夫」と思う方もいらっしゃるでしょうが、期日が近くなると駆け込みの需要が高まり、望む機器の確保が困難になるのが通例です。
早めに準備を始めればクリニックの業務への影響を最小限に抑えられますので、今のうちからご検討いただくことをお勧めいたします。
参考:Windows 11 無償アップグレード方法や条件|Microsoft for Business
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/smb/column-windows-11-free-upgrade
参考:Windows 11へのアップグレード:よくあるご質問|Microsoft サポート
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/fb6206a2-1a0f-448a-80f1-8668ee5b2bf9
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