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2024/10/04

クリニックの事業承継 メリットとデメリット

1.はじめに

団塊の世代はリタイアを控えていたり、M&Aが増加したりと、医療業界では事業承継が急速化しています。勤務医で経験を積み、クリニックを新規開設するお考えの医師も多いかと思いますが、既存のクリニックを承継する方法で独立を検討される医師も増えています。どんなメリットとデメリットがあるか見ていきましょう。

2.事業承継のパターン

クリニックの事業承継は大きく2つに分けられます。

(1)親族間の承継

もっとも多いパターンで、勇退される院長・理事長の職を医師資格を持つ息子、娘、孫などの親族が引き継ぐ承継

メリット:初期投資の軽減、既存患者の確保、ブランドの継続、経営リスクの軽減など
デメリット:設備の老朽化、既存クリニックのイメージ問題、相続税・贈与税の発生など

(2)第三者の承継

近年増えているM&Aなどによる第三者が引き継ぐ承継

メリット:後継者の選任は広範囲、クリニックの閉鎖を回避、新たな経営手法が可能など
デメリット:スタッフの不安、前経営者との方針違い、法的手続きが面倒、M&A費用の発生など

※これらのメリット及びデメリットは個別の事情や条件に応じて異なる場合があり、一律に該当するわけではありません。

3.承継の注意点

◎実績のある専門家へ相談がベスト
・医療法人の設立は様々の問題点があり、各分野の専門家へ依頼されることをお勧めします。例えば、医療法人の設立手続きでは一歩間違えると診療報酬の請求が予定通りできないケースがあります。また社会保険・雇用保険の加入手続きはとても煩雑です。さらにクリニックの土地・建物の所有をめぐっても所得税・贈与税・相続税などが絡んできます。

◎スタッフとの信頼関係の構築
・人手不足のなか、スタッフとの信頼関係を築くことも大切です。労働条件・環境の見直しが必要かを検討する必要があります。

◎資金の確保
・運転資金・設備投資資金の確保においても、事前に金融機関へ相談し、開業前には確約を頂く必要があります。直近の融資審査は厳しくなっている傾向にあります。
・活用できる補助金・助成金はないか、設備投資や新規雇用の前に確認する必要があります。

4.最後に

医療法人の設立は、メリットやデメリットのシミュレーションをさせて頂きますので、税理士法人アップパートナーズ医療チームへご相談ください。またM&Aについてのご相談は弊社グループ法人 株式会社フォルテワンへご相談ください。


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