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2026/08/24

子供がiDeCoを始めた。アルバイト等の収入を増やしても扶養親族から外れない?

1.はじめに

「大学生の子供がiDeCo(個人型確定拠出年金)を始めたのですが、その分アルバイトを増やしても扶養から外れませんか?」というご質問をいただくことがあります。iDeCoと扶養控除の関係は誤解されやすいポイントですので、今回はこのご質問を題材に整理してみたいと思います。

2.ご質問の背景

扶養控除を受けるためには、扶養親族の対象となるご家族の年間の合計所得金額が一定額以下である必要があります。「iDeCoに加入すれば掛金分は所得控除が受けられるのだから、その分アルバイト収入を増やしても扶養の判定上は問題ないのでは」と考えられる方もいらっしゃるようです。

3.iDeCoの掛金は「所得控除」であり「収入」を減らすものではない

iDeCoの掛金は、小規模企業共済等掛金控除として所得控除の対象になります。所得控除とは、税金を計算する際に所得金額から差し引くことができる金額のことで、実際の税額計算において、税金の軽減につながります。

一方、扶養控除の判定に使われる「合計所得金額」は、収入から給与所得控除など収入を得るために必要な経費相当額を差し引いたあとの金額であり、iDeCoの掛金(所得控除)は、この合計所得金額の計算の対象にはなりません。

4.扶養の判定は収入(所得)ベースで行われる

つまり、iDeCoにいくら拠出していても、アルバイト収入そのものが減るわけではありませんので、扶養親族としての所得要件は、iDeCoの掛金とは関係なく、アルバイト収入そのもので判定されることになります。

そのため、ご質問にあったような「iDeCoの分だけアルバイト等の収入を増やしても大丈夫」という考え方は誤りであり、アルバイト収入が扶養の範囲を超えれば、iDeCoに加入していても扶養から外れてしまうことになりますので、ご注意ください。

5.まとめ

iDeCoは老後資金の準備と所得税・住民税の節税に有効な制度ですが、扶養控除の判定とは別の話であるという点を、スタッフやご家族から相談を受けた際にはぜひお伝えいただければと思います。ご家族の働き方や税金について迷われた際は、お気軽に顧問税理士へご相談ください。

・収入から所得控除・税金計算までの流れ

計算のステップ 内容・ポイント
収入 例:アルバイト収入
(マイナス)給与所得控除など 収入を得るために必要な経費相当額
合計所得金額 ⚠️【扶養の判定】はここで行われます
※iDeCoの掛金はここの計算には関係しません
(マイナス)所得控除 例:iDeCoの掛金
※税金計算の場面で税金の軽減につながります
税金の計算へ 残った金額(課税所得)をもとに税金が計算されます
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